小中校生向け中国語検定 YCT

ローカル幼稚園に通っているお子様の「中国語のレベル」を把握する方法に悩んだことはありませんか?

ポールが幼稚園時代は、気にならなかったのですが、小学生になって、街中で中国語を話して、中国語の絵本を読んでいる姿を見ていて、ふと気になりました。

通っていたインター小学校には、中国語の授業があります。

レベルでクラスが分かれるのですが、ローカル幼稚園卒園生や両親が中国語を話すお子様は、一番上のクラスに入れました。

でも、両親が中国を話す環境で育っているということは、そのお子様は、ポールより中国語の語学力は高いと思うので、同じクラスの中でも差があるのでは?と、ふと疑問に思い調べてみました。

ご存知の方も多いと思うのですが、日本にも中国語検定があります。
この中国語検定、日本語がある程度理解できないと、受験が難しい。

そのため、ポールには向きませんでした。

シンガポールで英語と中国語で受験できる子供の中国語のレベルを見る試験は、YCTがあります。

この記事では、YCTについて書きます。

HSKとは

HSKは、中国政府公認の資格です。

世界中で最も多く受験されていて、留学や就職の時にも公的な資格証明となります。

HSKのHPによると、全世界875ヶ所以上、118の国と地域で試験が実施されているそうです。

YCTって、どんな試験?

YCTは、第二ヶ国語として中国語を学ぶ子供向けの試験です。

HSKの小中学生版と思ってください。

日本だと「青少年向け中国語検定試験」と、呼ばれています。

5段階のレベルに分かれています。

YCTは、筆記試験と口述試験に分かれていますが、全く別々の試験になります。

英検のように一次試験が筆記で、二次試験が口述試験遠いうものではなく、
筆記試験と口述試験は、別の検定になります。

シンガポールで中国語を学んでいる外国人のお子様は、YCTの筆記試験を受験するお子様が多いです。

YCT筆記試験のレベル表です。

CEFレベル 中国語の語彙数
YCT1級 80 単語と短い文を理解できる。
YCT2級 A1 150 シンプルな単語と文章を理解できる。
具体的なコミュニケーションが取れる。
YCT3級 A2 300 日常的な会話、直接的なコミュニケーションが取れる。中国語初級の上位のレベル。
YCT4級 B1 600 生活や学習上の基本的な課題を解決することができるレベル。旅行時に使用するほとんどコミュニケーションが取れる。
*HSK3級レベル
YCT5級 設定されているようですが、情報が少なく記載が難しかったです。すみません。

試験内容

表にまとめてみました。

YCT1級から初級です。

YCT4級になると、記述問題が入ってくるため、中国語を書けるレベルが必要になってきます。

ポールもそうですが、ローカル幼稚園→インター小学校と進んだため、記述で苦労しています。

またローカル幼稚園→ローカル小学校と進んだとしても、自宅で中国語の本などに触れる機会が少ないと、記述では苦労されているお話も聞きます。

リスニングと読解は、合格点に届いても、記述が合格点に満たない話も聞きます。

私は、中国語は全くわからないので、ポールがどのレベルにあるかわからず、どの級から受験を始めるか、悩みました。

中国語の塾の先生と相談してアドバイス通りにYCT3級から、受験しました。

塾に通っていない場合は、学校の中国語の先生に相談してみるのもおすすめです。

YCT1級 YCT2級 YCT3級 YCT4級
試験時間 35分 50分 60分 85分
単語数 80語程度 150語程度 300語程度 600語程度
リスニング ・単語に合うイラストを選ぶ5問
・短いフレーズとイラストの一致5問5問
・短い文とイラストの一致5問
・会話とイラストの一致5問
計20問(10分)
・短いフレーズとイラストの一致5問
・短い文とイラストの一致5問
・短い会話とイラストの一致5問
・質問に合う回答を選ぶ5問
計20問(15分)
・フレーズとイラストの一致10問
・会話とイラストの一致10問
・会話を聞いて質問の回答を選ぶ10問
・会話を聞き、質問を聞いて回答を選ぶ5問
計35問(20分)
・会話とイラストの一致10問
・文とイラストの一致10問
・会話を聞き、質問を見て選ぶ10問
・文を聞き、書かれた文が合っているか間違っているかを選ぶ10問
計40問(30分)
読解 ・単語に合うイラストを選ぶ5問
・短い文とイラストの一致5問
・イラストを見て会話文の作成5問
計15問(17分)
・フレーズとイラストの一致5問
・会話とイラストの一致5問
・質問に合う回答を選ぶ5問
・会話に合う回答を選ぶ5問
計20問(27分)
・会話とイラストの一致5問
・文とイラストの一致5問
・質問に合う回答を選ぶ5問
・会話の空欄を埋める10問
計25問(30分)
・文とイラストの一致5問
・対応する文を選ぶ10問
・ 会話の空欄を埋める10問
・長文を読み、質問の回答を選ぶ5問
計30問(30分)
記述 ・単語を文に組み合わせて、文章の作成5問
・文の空欄を埋める5問
計10問(15分)

試験開催日

シンガポールでは、YCTは年2回試験が開催されています。

2024年は、5月12日と11月16日です。

HSKと同じ会社が開催しています。

申し込みの締め切りが、1ヶ月半〜2ヶ月前のことが多いため、ホームページをよくチェックしておく必要があります。

結果が出るのに、1ヶ月程かかります。

なぜ1ヶ月もかかるかというと、中国の本部に解答用紙を送って、中国本部から合格証が送られてくるからだそうです。

レベルの目安

経験からの受験の目安になってしまいますが、

ローカル幼稚園→インター小学校で、中国語を学んだお子様は、
小学校3年生で、YCT4のレベルまで、中国語を習得できます。

ローカル幼稚園からローカル小学校で、中国語を学んだお子様は、もっと早くにYCT4レベルに達すると思います。
というか、YCT受験しなくても、学校のテストでレベルがわかるかも。

ローカル幼稚園に通われていて、帰国になった場合、帰国してしまうと、中国語を忘れてしまう可能性もあるので、シンガポールにいる間にYCT1~2級を受けておくと、いいと思います。
(解答用紙がマークシートなので、マークシートの練習が必要ですが💦)

YCTは、日本でも受験できるので、帰国してすぐに受ける方法もありますが、日本でYCTの試験日は大変少ないので、タイミングによっては、中国語を忘れかけている状態で受けることになるかも知れません。

シンガポールでは、半年に一回YCT試験が開催されています。

YCT4級がHSK3級レベルなので、YCT4級をパスしたら、次はHSK4級を受けたいところですが、
HSKは、大人向けの試験のため、単語も大人向けです。

そのため、YCT4級をパスしたら、HSK3.4級の過去問を解いてみてから、どちらを受けるか決めてもいいかも知れません。

受験会場

受験者数によって、会場は変わるようです。

シンガポールで受験しておいたほうがいい理由の一つとして、受験会場までのアクセスの良さもありますね。

日本では、YCTを受験するお子様の人数は少ないので、HSKと同じ会場で開催されます。
HSK受験者は多いので、都心から離れた大学が会場になることもあるようです(東京都の場合)。
子供を連れて、電車を乗り継いで、試験会場に行くのも大変ですよね。

シンガポールだと、タクシーでもMRTを使用しても交通の便がいいので、お子様へのご負担も少ないです。

YCTは、小中学生向けなので、試験の部屋に親も入室できます。
準備を整えて、試験開始直前まで子供と一緒にいられます。
お子様も気持ちが落ち着きますね。
試験用紙に記入する自分の受験番号や名前も試験監督が、受験者の席をまわって、きちんと記入できでいるかも見てくれているようです。

HSKは、大人向けの試験なので、親は部屋の前でしか行けません。
(私は、受付で帰されました😭)
HSKも子供の受験者を気にしてはくれると思いますが、小学生だと、親と離れて試験を受けることは、まだ不安がある子もいらっしゃると思うので、YCTで慣れてから、HSKの受験だと、スムーズかと思います。

YCT試験申し込み

YCTの申し込みは、オンラインでできるので、大変便利です。

YCTのホームページから、順を追って、受験者の情報を入力します。

英語入力ですが、難しくないです。

申し込み方法は、また別記事で書きますね。

シンガポールにいる間も、帰国が決まっても、わが子がシンガポールで中国語を学んだ成果の力だめしとしてYCTを受験してみてもいいですね。

合格をお祈りしております。

幼稚園選び、中国語学習継続については、こちらの記事もぜひお読みください☺️

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