【帰国後の小学校】私立小学校

帰国後に自宅近くの公立小学校にするか、帰国学級がある国立や私立にするか、インター校にするか、すごく考えますよね。

せっかく海外生活で習得した語学力を失いたくないため、子供にとっていい環境で学べるように帰国前から、準備しておくと、
いいですね。

帰国子女の受け入れにウェルカムな私立小学校について、書きました。

私立小学校のいいところ

  1. 帰国子女にも合う独自の方針

    私立小学校は、それぞれの学校が特徴を売りにした方針を掲げています。
    「グローバル化」が広まってきている日本では、
    小学校のうちから、グローバル教育に力を入れている学校が増えてきています。
    そのため、異文化のシンガポールで学校生活を送っていたお子様は、特に受け入れられやすいかも知れません。

  2. 帰国子女学級がある

    帰国して、同じように海外で生活していたお友達と一緒に机を並べて勉強できる環境は、
    「帰国子女」として、特別扱いされずに学校生活をスタートすることができるので、利点が大きいですね。
    また英語の授業からいきなり日本語の授業になるため、日本語のサポートが入ることも授業を理解しやすく、
    学力に結びつきやすいと思います。

  3. 個別性の高い教育が受けられる

    公立小学校では、導入されていない興味深い授業や私立ならではの授業が受けられる学校も多いです。
    帰国子女学級は、入学(編入)できる定員が決まっているため、多くの学校は少人数制です。
    個々に合わせた、個別性の高いサポートが受けられるため、海外の学校では学ばなかったけれど、
    日本のカリキュラムでは必須である内容も個別に教育を受けることも可能かと思います。

  4. 経済的レベル、生活環境が似ている子どもが多い

    同級生は、私立小学校の学費を支払える経済力のご家庭のお子様であり、小学校お受験を乗り越えて、入学しています。
    教育熱心なご家庭も多いです。
    帰宅後の塾や習い事など、生活環境も似ているお子様とのおつきあいになるでしょう。

  5. エスカレーター式で、中学校、高校へ進学できる学校が多い

    私立小学校の大きな利点ですね。
    入学したら、中高〜大学まで、エスカレート式に進学できる学校もあります。
    受験がないぶん、スポーツや習い事に打ち込むことができます。
    ただ注意が必要で「帰国学級の生徒は、附属校に内部進学できない」学校もあります。
    私立小学校の帰国学級へ編入する場合には、内部進学の学校の決まりを知っておくことも大切ですね。

私立小学校の帰国学級

東京ですと、帰国生編入を積極的に受け入れている下記の私立小学校があります。

昭和女子大学附属昭和小学校(世田谷区)
帝京大学小学校(多摩市)
玉川学園小学部(町田市)
啓明学園初等部(昭島市)
明星小学校(府中市)
武蔵野東小学校(武蔵野市)

帰国学級が併設されていて、編入時の学年は帰国学級で過ごし、翌学年から一般入学のお子様達と一緒のクラスになるコースと、
編入時から、一般入学のお子様達と一緒のクラスになるコースと、学校それぞれです。

どちらがお子様に合っているか、相談しながら、学校を選ぶのもおすすめです。

帰国学級を併設していない学校でも、国語の時間だけ、帰国生は別のクラスで授業を受ける。授業終了後に補習クラスがあるなど、手厚い授業対応をしている学校もあります。

私立小学校検討点

  1. 自宅からの距離

    私立小学校は、公立小学校のように多くないため、自宅から遠方であったり、
    また通学するために住む場所が限定されることがあります。
    親の会社までの通勤距離や住む環境もじっくり考えて、学校選びが必要です。

  2. 公共機関を利用しての通学になる。

    帰国して、すぐに電車やバスを利用して通学になるお子様も多いです。
    日本語をある程度話すことができれば、聞くことができますが、
    小学生にとって、公共機関を乗り継いで、通学することは、不安や体力的な負担もかかりやすいですね。
    特にシンガポールで、スクールバスで通っていたお子様は、都会の満員電車で通学することは、ご負担が大きいでしょう。
    お子様が通学しやすい場所に住むことができれば、いいですね。

  3. 帰宅後に気軽に遊べない。

    私立小学校のお子様達は、遠方から通っていることも多く、自宅近くにお友達がいないお子様が多いです。
    公立小学校は、地域のお子様達と一緒に学ぶため、帰宅後は、近隣のお友達と遊ぶ機会も多いです。
    特に低学年のうちは、学校終了後に学童へ行き、時間まで一緒に過ごし、帰宅するという毎日のお子様も少なくないです。
    学校以外で、お友達との遊びの中で得られることも多いため、帰宅後に気軽に遊ぶことができないのは、検討事項かと思います。

  4. 学校の方針や雰囲気に合わないこともある。

    私立小学校は、独自の方針やカラーがあります。
    そのため、子供は馴染んでいるけれど、親は学校の方針や雰囲気に合わないという話も聞きます。
    ボランティアや学校の役員が負担が大きい学校もあると、聞きます。
    検討している学校の通っているお子様にお知り合いがいれば、前情報として聞き、検討しやすいですが、
    なかなか難しいため、学校のホームページなどで、情報収集をしっかりとしておくと、安心ですね。

  5. 学費

公立に比べてしまうと、やはり学費がかかりますね。
公共機関を使用して通学すると、交通費も上乗せです。
附属の小学校が多いので、中学高校、、、大学まで内部進学できる小学校もあります。
学費が高額な分、施設や教育方針の独自性、伝統、ネームバリューもあったりします。
制服が可愛い小学校も多いです。
でも、学費の部分は、私立小学校の大きな検討点。
帰国後に私立小学校編入をお考えの保護者の方の参考になりますと、嬉しいです。
お子様が楽しく過ごせる日本の学校が見つかりますように。

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