帰国後の小学校。
悩みますよね。
「日本でも引き続きインターに入れたいけど、学費が高額で、、、。」
「日本でインターに通うとなると、住む地域が限られてしまうし。」
「インターの英語環境から、いきなり日本の学校で、授業やお友達との関係は大丈夫かしら。」
「英語を維持したいけど、環境から忘れてしまうのはもったいないな。」
と考えると、出国前は「帰国後の学校は公立」って、決めていても、悩みますよね。
帰国して住む地域にもよりますが、通える範囲が、公立小学校に限定されるのであれば、ポールの学校選択で調べている時に公立小学校にはいいところがたくさんあると思いました。
公立小学校 いいところ
まず一番は
家の近くにお友達がたくさんできる
これ、すごい大きな利点です。
ポールは、交通機関を使用して通学をしています。
学校と自宅が、徒歩圏内ではないため、帰宅後にお友達とは遊べません。
だから、すごく羨ましがっています。
シンガポールでもインターだったので、家の近くに学校のお友達はいなかったのですが、コンド内で歳の近い子とプールで一緒になったりして、遊べました。
日本だと、なかなか自然にお友達になるのは機会がないです。
家の近くの習い事でも、学校が同じ子達は最初から知り合いですが、
全く知らない子の中に入っていくことになります。
すぐに仲良くなって、習い事でもお友達が出来ましたが、
「毎週水曜日は、公園で遊んでるからポールもおいでよ。」と、誘っていただいても帰宅時間も異なるので、親が調整しないと、なかなか難しかったりします。
夏休みや冬休みの長期休みは、公立小学校だと、自転車で遊びに行ったり、公園で集合して遊べます。
サッカーや野球は、地域のチームに所属している子が多いため、学校のお友達から情報収集しやすく、同じ学校の子がいると、チームにも馴染みやすいですね。
子供の行動範囲内にお友達がいるというのは、公立小学校を選択する大きな利点だと思います。
歩いて通学できる。
これも大きな利点だと思います。
通学は、毎日のことなので、
小学生にとって、歩いて学校に行けることは、体力も気持ちも楽ですよね。
長期休み前には、大量の重い荷物を持って、公共機関での帰宅は大変そうです。
帰国して感じましたが、
日本は、地震・台風・大雨があり、警報が出ると、登校や下校時間が変更になります。
電車やバスも遅延や運行見合わせが、生じます。
「学校に遅れてしまう。」「どうしたらいいんだろう。」
と、不安になってしまうこともあります。
帰国直後は、日本語力も自信がなかったので、不安もあったと思います。
ポールとは、万が一の時にどのようにしたらいいのかを毎月話しています。
(毎月話をしないと、ポールは忘れてしますので)
徒歩で通学できる公立小学校は、登校途中に同級生や上級生と会えるので、
相談しながら、子供達で行動できる心強さがありますね。
学校行事の時には、小さいご兄弟がいる方は特に親も移動が楽ですね。
学校が遠方でもシンガポールのように気軽にタクシーは呼べない、、、。
頼れるご近所さんが心強い。
大きな地震がおきたら、心配です。
地震の時は、徒歩圏内に学校がある場合には、自分が迎えに間に合わなくても
同級生の保護者やご近所さんに頼りやすい利点もあります。
東日本大震災の時は、早く学校に駆けつけた同級生の保護者が、帰宅難民になってしまった知り合いのお子様をご自宅で預かってくれていた話も聞きます。
授業料無料!
子育て、色々と出費が嵩みます。
決して教育費が、安いわけではない日本で子育てをしていくとなると、
今後の中学、高校、大学と考えると、無料は助かりますね。
私学や国立、インター校は、授業料と施設費諸々と費用が必要です。
授業料の分を習い事や塾にまわせますね。
地域によっては、生徒の6割以上が中学受験をする公立の小学校もあります。
特に東京は、中学受験熱が熱いので、住む地域によっては、学校全体がお受験に向かっているところもあるようです。
公立小学校 選ぶポイント
帰国子女が、多い
私のまわりでも帰国される方は、帰国子女が多い地域を選んでいる方が多かったです。
帰国する時の子供の年齢にもよりますが、小学校5、6年生で、中学校も公立に進学を考えている場合は、中学校の評判がいい地域の小学校を選択していました。
次に高校受験が控えているため、中学校の評判は、調べておくといいと思います。
中学生になると思春期に入り、家族よりお友達からの影響が大きくなってくるので、高校受験に熱心な中学校の学区だと、同級生といいライバルになれます。
帰国子女が多い地域では、自治体も学校も帰国生の受け入れに慣れているので、編入がスムーズと、聞きます。
ポールは、国立・公立・私学・インターか、色々調べて悩みましたが、帰国子女でも浮いてしまわない環境という点では、帰国子女が多いというポイントは、重要視していました。
「帰国子女」が、特別な存在になってしまうと、お友達とのトラブルも生じやすいし、先生もトラブルの対応に慣れていない場合、トラブルが大きくなってしまうことが心配でした。
帰国子女が少なくても、温かく迎えていただけそうな地域であれば、全然問題ないんですけどね。
お勉強の面でも、遅れやすいので、教育面のサポートを受けやすのも帰国子女が多い学校だと思います。
治安がいい地域で、通学路が安全
スクールバスが、コンドの前まで来てくれて、送り迎えをしてくれていた生活から一変、日本は自分で通学です。
通学路の確認は、念入りに行いました。
人通りがあまりにも少ない暗い道は通らないか。
車の通りはどうかな。
事故や事件が多発している地域ではないか。
住んでいる人は、どうだろう。
など、子供が一人で歩くので、念入りに調べました。
今は、インターネットで、細かい情報まで入りやすいので、Google earthを使って、道を辿ってみたりしました。
習い事教室が、近くにある。
これ、チェックを忘れがちなのですが、習い事が近くにないと、送り迎えも大変です。
海外では、日系の習い事が同じ地域に集まっていたりしますが、日本は地域によって、差があります。
ずっと続けていきたい習い事がある場合には、自宅から通える範囲にあると便利ですね。
中学受験を考えている場合
公立小学校から中学受験を考えている場合は、
さらに追加のポイントで、小学校選びをおすすめします。
首都圏に住む方は、ほとんどが中学受験を考えていました。
「帰国子女枠」で、受験ができる中学校が多いので、高校受験より選択肢が広がります。
帰国子女枠受験は「帰国後2年以内」と、条件がある学校が多かったのですが、日本の学校が「グローバル化」に力を入れている学校が増えているのか、帰国後の年数の条件が緩やかになっています。
そのため、小学校3〜4年生で帰国をしても帰国枠で、中学受験ができる学校が増えています。
特に女の子は、帰国枠がある学校が多いです。
シンガポール在住の日本人の方は、教育熱心な方が多い印象です。
小学校のうちは、のびのびと遊ばせたい!と、思っていた友人たちも、帰国する頃には「中学受験」を考えていたので、周りの環境の影響は大きいと感じました。
子供も周りが遊んでいるのに自分だけ塾に通う毎日だと、ストレスや不満が溜まりやすくなります。
中学受験する子が多い
地域によっては、小学校の半分以上が中学受験をします。
クラスメイトで、中学受験する子が多いと、帰宅後に一緒に通塾できるので、
塾も学校の延長で、お友達と楽しく通えます。
「みんなと同じ」風習がまだある日本では、中学受験する子が少ないと、
ちょっと仲間外れみたいになってもなぁと、考えたりしました。
首都圏は、本当に中学受験する子が多いので、中学受験をする子が多い学区は見つけやすいようです。
中学受験塾に通いやすい地域
中学受験をする子が多い地域には、受験対策をしている塾が集まっています。
東京だと、渋谷・新宿・池袋のターミナル駅には、大手受験塾が揃っているので、ここまで通いやすく、治安がいい地域を選んでもいいと思います。
中学受験に力を入れている大手さんだと、一番にSAPIXが挙がると思います。
入塾テストがあるので、インター生は帰国直後は難しいこともあります。
シンガポールで中学受験で有名な早稲田アカデミーは、日本でも中学受験塾で、いい結果を出されていますね。
中学受験に力を入れている塾の強みは、中学受験に特化したノウハウを持っていることだと思います。
この塾が持つ「ノウハウ」、私は受験の結果に大きく影響すると実感したことが多々ありました。
子供にとって、海外から日本の学校は、大きく環境が変化するので、
一番いい方法を選択してあげたいですね。
私は、悩みに悩みました。
でも情報が少なくて、というか上手く情報収集が出来ませんでした。
これから、帰国後の小学校をお考えの方々に少しでもお役に立てる情報を共有できてるといいのですが、、、。
公立校の他にも「国立・私立の帰国クラス」「インター校」の選びの経験も書いていきます。
まとめ
公立小学校 いいところ
・家の近くにお友達がたくさんできる。
・歩いて通学できる。
・頼れるご近所さんが心強い。
・授業料が無料!
公立小学校 選択ポイント
・帰国子女が、多い。
・治安がいい地域で、通学路が安全。
・夢中になっている習いことがある場合は、通える距離にある。
中学受験を考えている場合
・小学校からの中学受験率
・中学受験に力を入れている塾に通塾しやすい