子育てをしていて、塾に通っていても「毎日勉強をする習慣をつけること」が、小学校のうちの重要な習慣付けだと考えています。日本人学校は、毎日、国語と算数の宿題が出されますので、子供たちは、宿題をする=机に向かう習慣がつき、この習慣は、中学生、高校生になっても勉強する習慣に繋がっていくと、子供たちを見ていて思いました。
中学受験生用のコースは、宿題も多いので、インター校に通いながら、塾で日本の勉強と宿題をするため時間がかかるので、他の教材をするのは難しいかも知れません。
塾に通っていても、中学受験コースではない場合、塾の宿題は、毎日コツコツやらなくては終わらない量の宿題ではないことがあります。家庭学習で、毎日、勉強する習慣をつけるためにドリルなどの日本語の教材は大変役に立ちましたので、低学年インター生向けを書き出してみました。
お子様が小学校1~3年生ーインター校入学
1.必須の教材
「日本の教科書」
年度初めの4月にシンガポール赴任になる場合には、インター生も日本人小学校(ポールの時はクレメンティ校でした)で、日本の教科書が無料でもらえます。ただ申し込み順なのか、出遅れると、無くなってしまうのです。そのため、年度途中での赴任の場合で、インター校へ入学する場合には、日本の教科書を手にする機会が無くなってしまうかも知れません。日本で海外子女教育復興財団でもらってくるか、購入して持参することをお勧めします。
*日本人学校に入学する場合、年度初めの場合は、現地の日本人学校から教科書が配布されますが、年度途中の場合は、教科書をもらってくる必要があります。
「漢字ドリル」
必須かと思います。書き順やハネ、はらいが、載っているものがおすすめです。漢字検定ドリルのみでも漢字の勉強を進められますが、漢字検定ドリルには、ハネやはらいが載っていないことがあるのと、その学年で教科書から習う日常生活でよく使用する熟語が学べるのは漢字ドリルです。国語の教科書と同じ出版社の漢字ドリルだと、国語の教科書の自宅学習を進めながら、漢字ドリルが進められるので、子供も漢字を習得しやすいので、おすすめです。
インターネットで無料でダウンロードできるものもあります。
「漢字検定ドリル」
インター校やローカル校に通っている子は、漢字検定を現地で受けています。日本と同じく年に3回開催されます。日系の塾が会場になっていることが多いです。学年相当の漢字検定を受けて、漢字の遅れがないように家庭学習を進めています。漢字検定ドリルは、紀伊國屋さんでの購入や知り合いに譲ってもらう方法もありますが、子供がやる気になった時や試験日とのタイミングもあるので、漢字検定ドリルや過去問題集を持ってくると、いいタイミングで勉強が始められます。
「計算ドリル」
シンガポールのインター校は、アメリカかイギリスのカリキュラムの学校が多いです。日本の文科省の学習要項とインター校のカリキュラムの進み方は、異なるので、算数も当然異なります。日本の帰国子女受験を考えている、帰国後は日本の公立校を考えている場合には、日本の算数の範囲を学習しておく必要があります。
「算数 文章問題ドリル」
現地の補習校へ通っていて、日本の算数を学んでいないお子様で、算数の計算はできるけど、文章問題が苦手、取り組めないお子様がいらっしゃいました。国語の読解ができれば、問題なく解けるのかと思っていましたが、日本の算数の文章問題は、日本語の言い回しに特徴があるため、問題に慣れておいた方が良さそうです。
インター校でも算数の文章問題がありますが、ポールも英語の文章問題と同じレベルの問題で、日本語の文章問題の問題自体を読み取ることが最初は難しかったです。
小学校1年生から、算数の文章問題に取り組んでおくと、帰国後も安心です。
ただ文章問題だけに限定したドリルは、種類も少ないので、計算問題と文章問題が載っているドリルの方が手に入りやすいです。
パターン1:平日毎日「漢字ドリル」、「計算ドリル」もしくは「文章問題ド
リル」1ページづつ
週末「漢字検定ドリル」
パターン2:平日毎日「漢字ドリル」、「計算ドリル」もしくは「文章問題ド
リル」1ページづつ
試験日3〜4ヶ月前「漢字検定ドリル」毎日1ページづつ
*とにかく、毎日国語と算数は、問題に取り組むリズムをつけていけるようにするといいのかも知れません。小学校低学年のうちは、体力もあまりないので、運動系の習い事がある日は、お休みにして、無理なく「継続」「習慣づけ」を目標にするのはいかがでしょうか?
2.あるといい教材
小学漢字1026字の正しい書き方
この本、インター生にすごくお勧めです。
ドリルを進めていくうちに子供ではわからない漢字が出てきます。
親が教えるより、自分で調べて欲しいですよね。
漢字辞典で、調べてすぐにわからない漢字を見つけられるといいのですが、分厚い漢字辞典、開くのも億劫になってしまって、ドリルが中断されてしまうかも知れません。タブレット社会で育っている子供達にとって、インターネットではなく、辞書を開くのは、億劫になる気持ちも理解できます。
タブレットで調べることもできますが、他に寄り道をしてしまいそう、、、。
わからない漢字がある度に「お母さーん!」と、呼ばれるのもこれまた大変。
まずは、自分で調べて欲しいですよね。
この本を購入してから、ポールは自分で開いて調べるようになりました。小学校で習う漢字に限定されているのと、子供が見やすいように工夫がされています。
私は古くさい人間なので「漢字辞書が一番でしょー!慣れさせなくちゃ!」と、思っておりましたが、この本を購入してから、ポールが自分で調べるようになったので、自発的に調べる行動のお供には、おすすめです。
子供が調べた後に、間違っていたら、漢字辞書で一緒に調べて、教えたりしました。
公文 九九カード
インター生で苦戦している子が多い九九!
日本人学校の子は、あっという間にスラスラ言えるのに、ポールの周りでは結構苦戦していました。九九は、算数の問題のスピードに関わってくるので、割り算や分数が入ってくる前の小学校2年生で、何としても九九を定着させたかったので、古典的ですが、九九カードにしました。
インターでも九九を学ぶのですが、日本のように集中的に小学2年生で学ぶというわけではなさそうです。とはいえ、スムーズに暗記ができてしまうお子様もいらっしゃるので、九九教材が不要な子もいます。
ポールは、この教材で、あっという間に覚えました。この教材の良い点は、カードが大きい。インプットされやすいのかも知れません。
覚える順番は、日本と同じで、2の段から始めました。次の段に行くと、忘れてしまうのが心配だったので、前に覚えた段も復習がてら、練習しました。カードのおかげで、2週間くらいであっという間に習得できました。
インド人のお子様は、20の段までスラスラ言えていたので、どうやって覚えたか聞いたら、自宅で九九カードで練習していました。
九九カードは、自宅でも作成できるので、お手製もおすすめです。
YouTubeで、歌を歌いながら、覚える子もいたり、Benesseの教材で覚える子もいらっしゃいました。なかなか覚えられない場合は、どの方法が、お子様が覚えやすいか、色々試してみるのもいいですね。
私は、教育の専門家ではないので、参考程度になってしまいますが、海外で子育てをしていて、子供の学びに役立った。効果的だった教材情報がお役に立てると幸いです。
次は、小学校高学年インター生向けの持ってくるといいおすすめ教材を「中学受験向け」と「中学受験しない向け」で、書いてみたいと思います。